男爵令嬢の叫び

著者:夏斗

「――ボニート公爵令嬢!君は私の婚約者に相応しくない!君との婚約は破棄させてもらう!!!」

「アシヌス殿下。その発言、二言はございませんね?」

「当然だ!!!王家に連なる人間として取り消すことはありえないと誓おう!」

事が起きたのは学園での卒業パーティの最中だった。
舞台は壇上。そして殿下の隣に立つ私。

「そしてここに宣言する!次期婚約者にはこのコナトュス男爵令嬢こそ相応しいと!」

静まり返る会場。呆然とする私。
顔は扇で隠しながらも射殺す様な目で私達を睨むボニート公爵令嬢。

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