魔王様のカエルの花嫁

著者:村田天

貴族社会では魔力こそが全てとされる。
伯爵家に生まれながら魔力ゼロだったミリセントは義母に冷遇され、呪いでカエルの姿にされて家を追い出される。

身を隠し逃亡していると、山あいの城に住む魔王・フーミュルにカエルの姿を気に入られ、持ち帰られる。ミリセントはそこで使い魔となる契約を受けるが、その契約はどうやらヒト相手だと婚姻契約となってしまうものだった。
契約の瞬間に呪いは解けたが、魔王は人嫌いの隠キャで、カエルの正体が人間であったことに大いに慌てる。

「お、俺はこの歳(422才)まで友達すらいたことがないんだ! カエルならまだしも、人間と結婚なんて絶対に無理だ!!」

そして国で最高の魔力を持つ魔王のところにはここのところ貴族からのしつこい縁談がひっきりなしで困っているようだった。
「もう結婚してるっていえばよくないですか? わたしたちのラブラブを見せつけて追いかえすんです! ラブラブ大作戦です!」
「なにその猟奇的な作戦名……こわすぎるだろ!」
ラブラブ大作戦開幕! 
その後、ミリセントの義母が義妹に魔王との婚姻を申し込んでくるが……

死に損ないの崖っぷち娘が、誰にも心を開かなかった魔王の心の壁を溶かしてお互いを救い合う。うっかり婚姻! から始まるラブストーリーです!

※カクヨムにも投稿してます。

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー