殿下、その真実の愛は偽物です

著者:ミズメ

「この婚約を破棄する!」
とある夜会で婚約者の王太子が、唐突にそう告げた。
彼の後ろには不安げに眉を下げる桃色の髪の男爵令嬢。
周りの貴族たちは訝しげにこちらを見ていて、公爵令嬢のユーリアはその状況を瞬時に把握した上で思った。
(わざわざこうして大々的に宣言するからには、きっと山よりも高く海よりも深い事情があるに違いない)

○婚約破棄された公爵令嬢が深読みした結果、真実の愛を暴いてしまう話

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