女達の手の平で、男達は踊っていればいい。

著者:ユミヨシ

アドニス・ミフェル公爵令息には、エルディーナ・シャレントス公爵令嬢と言う婚約者がいる。
この令嬢がしつこくて、休みの日には公爵家に押し掛け、王立学園でも、エルディーナはとても嫉妬深くて、アドニスが令嬢達と仲良くするのが気に入らないようで。
「わたくしという婚約者がありながら、他の令嬢達と仲良くしないで下さいませ」
口うるさく注意してくる。
だから屋敷に来たエルディーナに言ってやったのだ。
「しつこい女は大嫌いだ。休みのたびに押し掛けてくるな。私はゆっくりしたいのだ。お前を連れて街に出かけたくないし、お前の話なんて聞きたくない。お前が婚約者でなければ叩きだしている所だ。今すぐ帰ってくれ」
エルディーナは泣きながら帰っていった。
言い過ぎたと翌日、謝ったが、エルディーナの態度はそっけない。
マリアと言う女に夢中なようで。マリアって何者だ?
冷たい態度をとったアドニスが後悔するお話。

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