ある日、私は、幼なじみの瑞と再会した。
誰…?
思わず、そう言いたくなるくらいに…
数年ぶりに出会ったあなたは、見違える程の超絶イケメンになっていた。
その動揺を、隠したくても隠しきれず、会う度にドキドキして…
風邪を引いた私は、偶然、瑞が医師として勤める病院で、診察してもらうことになり…
胸に当てられた聴診器で、激しく打つ心音を、聞かれてしまった。
この気持ちは、何?
恋…?
それとも…また、別の感情?
私は、自分の気持ちがわからなくて、戸惑っている。
なのに、あなたのアプローチは止まらなくて…
『お前は、そんなやつには似合わない。ずっと俺の側にいろ。何があっても、絶対に俺から離れるな』
そんなこと言われても…
私は、あなたとは釣り合わない、ただの花が好きな地味な女だよ…
それに、瑞は、やっぱり…
私の幼なじみ…
『一緒に住もう。お前の体調は、俺が毎日管理してやる』
瑞の甘い言葉が、私の不安な心をどんどん溶かしてく…
大病院の跡取りであるあなたと、花屋に勤める恋愛下手な私。
私達を取り囲む、周りの人達の言動にも惑わされながら…
私の、何の変哲もない毎日が、急激に動き出した…
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