魔法の鏡に転生した俺。ドアマット王妃様救っちゃっていいですか?

 魔法の鏡に転生してしまった俺。
 目の前にはきつい化粧をした王妃。
 白雪姫の世界かな?
 あれ? 違う?
 ……何で王妃がいびられてるんですかね。
 泣き暮らす王妃に、俺ができることはただ一つ。
 王妃の亡くなった恋人にそっくりだという俺の声で、褒め称えること。
 愛する人を抱きしめることもできない俺に唯一残された声で、俺は、今日も彼女に語り掛ける。
「世界で一番美しいのは、貴方です」
 

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