王子様から熱烈な求婚を食らった平民の末路

 ダンスホールの中央で、二人の男女が注目を浴びている。

 一人は平民。もう一人は王子様。

 そして王子様は、あろうことか平民の前で跪いた。その瞳は、本物の熱意で燃えていた。

「あの日からずっと、君に恋い焦がれていた。身分差があることは分かっている。それ以上の壁が、自分たちの間にあることも。だが絶対に、君を幸せにする。君を守り抜く。だから――」

 王子様が開けた小箱の中には、見るからに高価な婚約指輪が輝いていた。

「結婚を前提に、交際させてくれないだろうか

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