秋雨ルウ(レビューしてた人)の小説一覧

小説家になろう

花壇の悪役令嬢様

「そんな木の根元で、何をしてますの?」  僕には好きな子がいた。身分違いで、高嶺の花で、僕とは住む世界が違う侯爵令嬢様。クルクルと癖のある金髪と、雲一つ無い秋空を思わせる瞳が綺麗だった。  彼女は誰にでも厳しかった。 『遅刻ですよ!休み時間もまともに守れないの!?』 『身分を理由に虐げるなん....
著者 : 秋雨ルウ(レビューしてた人)
小説家になろう

<ステータス・クローズ>

「お嬢様、婚約者殿がいらっしゃいました」 「そう、お通しして」  いつからだろう。私達の世界で、魔法が生活必需となったのは。 「ジュネ!会いたかったですよ!」 「ご無沙汰しております、ハンク様。お元気でしたか?」 「ええ!君は……<アナライズ>!」  いつからだろう。相手の体....
著者 : 秋雨ルウ(レビューしてた人)
小説家になろう

最後のダンスは雨上がりの中で

華やかなダンスホールを彩るような、優雅で、しかしリズミカルな演奏が響き渡る。一曲目はスローワルツ。社交ダンスの中では比較的ゆったりとしたテンポで、体を慣らす意味でも私は好きだった。  一方でパートナーの婚約者様は、その顔面を蒼白とさせているが。  私は手汗で冷え切ったパートナーの手を握り直し、周....
著者 : 秋雨ルウ(レビューしてた人)
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スペアの姫君

「アラベル・コーヌス公爵令嬢!ただ今より、君との婚約を一時凍結し、君の妹であるフェリシテ・コーヌス公爵令嬢と二重婚約することを宣言する!理由は言うまでもないだろう、君の言葉選びが妃としてふさわしくないからだ!」  なっ!? 「なんですってえええええええ!?」  思わず素が出てしまったことで殿下....
著者 : 秋雨ルウ(レビューしてた人)
小説家になろう

エルフのセーブ係

冒険者ギルドにおける仕事は、最低でも三名の人間によって成り立っている。依頼をする人、依頼をこなす人、そしてそれを証明する人だ。ギルドはそれらを調整して、依頼の確実な発行と、依頼達成の報酬を保証する役割を担っている。  そして私は、その中では証明する人に当たる。通称セーブ係と呼ばれる極めて一般的な職....
著者 : 秋雨ルウ(レビューしてた人)
小説家になろう

悪役らしく攻略させて頂きます

「もしこれが本当に予言書であれば……これはチャンスかもしれませんわ」  殿下が私を疎んでいて、婚約破棄を画策しているのが事実だとしたら、むしろその通りにして差し上げるのもありかもしれない。私は王妃に相応しい伴侶とは言えないから。 「ふふふっ……そういう事なら、この台本通りに踊ってみるのも面白そう....
著者 : 秋雨ルウ(レビューしてた人)
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死体もどきの公爵令嬢

魔力は石ころや葉っぱにさえ宿っている。例外的に魔力が一切無いもので、一番代表的なものは金属。そして他に考えられるものがあるとしたら――死体。 そんな国で、何故か魔力が一切無い体質で生まれてしまった公爵令嬢セーレは、やむなき事情とはいえ第三王子との婚約が決まってしまう。しかしそれは、幸福の始まりとは....
著者 : 秋雨ルウ(レビューしてた人)
小説家になろう

神様!処遇改善をお願いします!

今日も今日とて祈りの時間。国防を聖女の奇跡に頼り切ってるこの国は、私達聖女を酷使していた。ていうか酷使しすぎ!お腹すいた!もっと食わせろ! だから私は、神様に処遇改善をお願いしたんだ。だって私、どうしても一緒に行きたいところがあったんだもの。....
著者 : 秋雨ルウ(レビューしてた人)
小説家になろう

偽物の愛だったならもっと早く言って欲しかったわ

卒業パーティーで突如婚約破棄と国外追放を告げられた私は、私室でメイドのミュリエルと共に荷物をまとめていた。破棄の理由はあまりにも下らなさすぎるので詳しく説明する気も起きないけど、要するに私が悪玉で、殿下とふわふわ頭ちゃんが善玉という筋書きらしい。 だけど悪玉と善玉で世の中を単純に区別できるなら、誰....
著者 : 秋雨ルウ(レビューしてた人)
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使い潰されてきた聖女達と幸福な来世を願った王

聖女とは全ての疾病を癒し、全ての傷を癒し、全ての害意から守る者とされている。最も神に近い存在とされ、結婚できる相手は神以外にはないとされるため、聖女になった者は皆結婚せず、子を一人も生さないという。 自分こそが最も心清らかであると確信できる人間が、心清らかであるはずがない以上、誰が聖女として選ばれ....
著者 : 秋雨ルウ(レビューしてた人)