首狩閣下エリーの婚約破棄から始める超高速王位簒奪

 エリーは一部の方々から首狩閣下と呼ばれる文武(まほうとけん)に長けたる若き女公爵であった。未だ幼い弟が長ずるまで公爵位を守り、公爵位を弟に譲ったのちには以前からの婚約者である王太子ロンデールの元へと嫁いで王妃となり、私人としての己を捨て身命を賭して国を支える覚悟であった。
 ところがどっこい王太子を含む現王室は──苦労性の宰相が強い危機感を持って首狩閣下なんてヤバイあだ名がついちゃう血筋だけは文句なしにやんごとない豪腕&辣腕女子(ばくだん)を王室にぶちこむ苦渋の決断をする程の──頭ふわふわのアホウの集りだったのである。

 これは色々かったるくなって開き直ったエリー(王位継承権2位)が超高速で力こそパワーな王位簒奪をキメてついでに初恋をモノにするまでの国民的にも割とハッピーエンドなお話。

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