松ノ木るなの小説一覧

小説家になろう

絶縁状をお受け取りくださいませ旦那様。~離縁の果てに私を待っていたのは初恋の人に溺愛される幸せな異国ライフでした

 アリンガム侯爵家夫人ルシールは離婚手続きが進むさなかの夜、これから世話になる留学先の知人に手紙をしたためていた。  もう書き終えるかという頃、扉をノックする音が聞こえる。その訪ね人は、薄暗い取引で長年侯爵家に出入りしていた、美しい男性であった。  ※ 4部分・1万字弱の短いお話です。 ※ 誤字....
著者 : 松ノ木るな
小説家になろう

婚約者を奪っていった彼女は私が羨ましいそうです。こちらはあなたのことなど記憶の片隅にもございませんが。

 ハルネス侯爵家令嬢シルヴィアは、将来を嘱望された魔道の研究員。  不運なことに、親に決められた婚約者は無類の女好きであった。  研究で忙しい彼女は、女遊びもほどほどであれば目をつむるつもりであったが……  挙式一月前というのに、婚約者が口の軽い彼女を作ってしまった。 「これは三人で、あくま....
著者 : 松ノ木るな
小説家になろう

あなたの相手は私だけではなかったの

 ある春の日、ウィンゲート候爵家令嬢エステラは婚約者の浮気疑惑を耳にし思案に暮れていた。3つ年下で幼馴染の貴公子アンドリューはそんな彼女を深く心配する。  それから三月が過ぎ、エステラは卒業記念パーティーで婚約者モーガンから、「エステラが不貞を犯している」と婚約破棄を宣告されてしまう。  そのうえ....
著者 : 松ノ木るな