さかしら過ぎるとだれからも愛されず「家族のなかの孤児」だったわたしが、辺境の蛮族と蔑まれる異国の王子との身代わり婚の末、必要とされる場所でほんとうの幸せを手に入れ、両親と妹を棄てるまで。
ダニエラはだれからも愛されることなく育った。それは、彼女があまりに賢すぎ、「さかしら」で可愛げがないという理由であった。ダニエラは何とかその点を直そうとしたが、どうしても彼女は両親に愛されることはなかった。愛されつづけるのはただ妹ばかり。あるとき、ダニエラは妹に代わって、蛮族の土地と蔑まれる遠い国....