火を見るより明らかな

夏が終わり、高校2年生の2学期。
風見 繋(かざみ けい)は、いつものように、幼馴染の永瀬 律(ながせ りつ)に振り回されていた。

「明日から謎解きをしようと思うの!」

横暴なリーダーのそんな一言から、幼馴染グループは謎解きをすることとなる。
そうやっていくつかの謎を解いたある日、律がまた厄介な謎を持ち込んできた。
同級生の下駄箱に入れられた、暗号としか思えない奇妙な手紙。
その真相を暴くことになったのだ。
暗号はどうやったら解けるのか? そして、手紙が伝えたいことは何なのか?

いつもと同じ、気心の知れたメンバー。
いつもと同じ、騒がしくも穏やかな日常。
少年は、そんな「いつも」がいつまでも永遠に続くと考えていた。

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