友達としかみられない

現代の大学を舞台にした、『死神盗難事件』!
『日常の謎』なので、人は殺されません。

大学4年生の初夏。
渡貫 詳(わたぬき しょう)は、『お悩み相談サークル』に所属している。
気の強い後輩、角川 貴理(かどかわ きり)に振り回されながらも、他人の悩みや、持ち込まれる些細な謎を解決することで自尊心を満足させる、虚しい毎日を送っていた。
そんなある日、詳自身が盗難に遭ってしまう。
割引券、鑑賞券、小冊子という一見無価値なものが次々盗まれ、ウェブ新聞記事のコピーと思われる紙切れと、『死神』のタロットカードが残される奇妙な連続盗難事件。
いつも通り貴理に押し切られ、詳はその事件の解決に乗り出す羽目になる。
犯行の法則性は何なのか? 犯人は誰なのか? その目的は?

『人間は根源的に時間的存在である』

ハイデガーの言葉通り、人は過去からは逃れられない。

*この作品は『小説家になろう』、『カクヨム』でも公開しています。

レビュー