偽物聖女扱いされたので、魔王退治をボイコットします

 伯爵家の娘、イリスに転生した菊理。家庭内状況はお約束の状態だったけど、何故か、女神ディアナからの神託で聖女に選ばれてしまった。
 二年経ったある日。王城に呼び出されると、枢機卿の買収に成功した義妹から、偽の聖女と糾弾される。
 菊理は女神主催の深夜のお茶会に参加した為、寝不足状態だった。それでも偽の聖女と言われたのならば、義妹に告げる言葉は一つだった。

「真の聖女が其方で、私が偽物と言うのなら、聖女の仕事はす・べ・て・其方でやって下さいね。――魔王退治とか」

 一番面倒な聖女の仕事をボイコットして良い。そう判断した菊理は早々に国から出て行った。

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