カクカクの棒読みで『シンジツのアイ』と言われても・・・

著者:みのみさ

魔法学園の卒業祝いのパーティーでマルティーナ・ベイエル伯爵令嬢は婚約者ランベルト・フランセン公爵令息に婚約破棄を告げられた。
身体が弱いマルティーナが最終学年を領地で療養していた間にランベルトはローザンネ・ダンメルス男爵令嬢と親しくなっていたのだ。
婿入り予定のランベルトだったが、やはり健康なお相手のほうがよかったのか、と婚約破棄を受け入れようとしたマルティーナに代わってランベルトを問い詰めたのは、彼の従姉妹であり、王弟の娘、ヘンリエッテだった。
問い詰められたランベルトは『シンジツのアイ』だと答えるのだが、その様子はどこか虚で常とは違っていた。

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