想いの輪廻~馬鹿王子は男爵令嬢を幸せにしたい~

著者:間孝史

「私は『真実の愛』に目覚めた! 君との婚約を破棄する!」
 ――最愛の王太子のその言葉を、少女は絶望と共に耳にした。

 元平民の男爵令嬢・レジーナ。彼女は自身の持つ異能を使って王太子を誘惑、王妃の座を掠め取ろうと目論む。失敗して元々、バレたら養い親と共に破滅する。そんなギャンブルに身を投じた少女は、入学式のその日に、標的であるラグナ・エルドナーク王太子に接触。稀代の愚鈍、馬鹿王子と悪名高い彼を魅了しようとする。しかし噂とは違い、王太子は誠実で優しく、まるで物語に出てくる王子様のような立派な貴公子であった。
 いつしかレジーナは、自身の策謀すら忘れて王太子に惹かれてゆき、恋に落ちる。
『レジーナを幸せにしたい』それを一心に願うラグナの想いに、少女は己の心の醜さと浅ましさを自覚するが……
 ※レジーナ視点の前・後編と、王太子ラグナ視点の前・後編、合わせて全四編となります。
 

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー