平均以下だと追放された俺ですが、精霊に【サブスク】してパーティの平均を最強バフで底上げしてた俺がいなくて皆さん大丈夫ですか?~今更俺に土下座してきても遅い。精霊たちが戻りたくないって言ってるから~

「エルド、お前みたいな平均以下の雑魚は必要ないんだよ」
「は……? 急にどうしたんだよ?」

依頼を達成した帰り道、エルドはAランクパーティ『栄光の螺旋』リーダーであるアルマに追放を宣告された。理由は実力がパーティの平均以下だからというもの。しかしエルドの真の能力はそこじゃなかった。

彼は【サブスク】という能力を持っており、金貨を代償に精霊と契約して様々なバフを付与することができた。おかげでパーティはSランク直前まで昇格。パーティ内の平均は他のパーティとは一線を画していた。なんせ精霊の力が宿っているのだ。エルドのおかげで想像以上の力を手に入れていたのだが……だからこそ慢心していた。

エルドは説明しようとするが、信じてくれず最終的に追放される。

追い詰められたエルドであった、が――エルドの手元には大量の金貨が入ってくる。理由としては単純。

『アルマたちパーティに付与していた契約を全て解除したから、その分の金貨が返ってきたのだ』

更に三人分に付与していたバフを全て自分だけに使うことができるようになったエルドは、精霊たちと共に無双ロードをひた走る。

ちなみに、エルドがいなくなったことで『栄光の螺旋』はとことん転落していくことになる。お金も名誉も全て失い、露頭に迷うことになった。

企画・はにゅう 著・夜分長文

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