その王国では、初代国王と神との契約によって目に映らない猫たちが人間と共存していた。しかし『猫宿り』と呼ばれる金色の瞳の伯爵令嬢リリージュは、人間には見えないはずの猫を見ることができる能力者であった。しかもリリージュは他者と握手することにより、相手に猫を見せることもできたのである。それ故にリリージュは6歳で第三王子ギリオンと婚約を結ぶことになったのだった。
猫宿りの瞳
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