女には絶対に負けられない時がありますの。私の勝ちですわ、お父さま

著者:石河 翠

辺境伯令嬢のヒルダはお年頃だというのに、いまだ婚約者がいない。母親に相談しても、「何が起きても大丈夫なように、剣の稽古をしておきなさい」と謎のアドバイスをくれるばかり。

そんなある日、父親が突然ヒルダの婚約者を決めるために、武闘会を開くと言い出した。自分に勝てない男に娘は渡さないと父親は主張するが、ヒルダは動揺してしまう。

実はヒルダにはお付き合いしている相手がいるものの、彼は剣術とは無縁の文官候補生なのだ。勝手に婚約者を決められてはたまらないと焦るヒルダは、恋人と計画を立てることにし……。

自分の未来を己の力で切り開くヒロインと、したたかな彼女にベタ惚れのヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。

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