※ヒロインが酔っぱらって初対面のヒーローにダル絡みするお話です。
ミシェル・ペルグランは公爵家の第二子として生まれた。
同じく公爵家の嫡男であるナルシス・クレジオに愛の告白を受け、婚約へと至る。
けれどその告白は真っ赤な嘘だった。
ナルシスの本命はガルニエ公爵家一人娘のリンダで、跡取り同士の道ならぬ恋のカムフラージュとして使われのだ。
「誰がお前のようなつまらない女を本気で好きになどなるか」
「あんたみたいな冴えない女にナルシスはもったいないわ」
浮気現場を目撃してしまったミシェルに、ナルシスとリンダは開き直り嘲笑うように言った。
「そうね。私も、あなたみたいな低能とは合わないと思っていたところ」
にっこり笑ってミシェルは言う。
地味で真面目な彼女を侮っていた二人は驚愕した。
本来とても気の強いミシェルは、嫁の貰い手がなくなると両親に言われ家族以外には猫をかぶっていたのだ。
無事婚約破棄は成立し、自邸の庭園でひとり密かに祝杯を上げるミシェルのもとに、一人の青年が迷い込む。
すっかり出来上がった彼女は、彼の素性も聞かずに付き合わせることにした。
それがリンダの元婚約者だとも知らずに。
※アルファポリス様にも掲載している作品です。
※序盤で特殊性癖に関するシーンがあるためR15にしていますが、色気はないです。
レビュー