【切なさは誰のもの】

著者:橘かすみ

<閲覧に当たってのお願い>
・本作は「雪降る夜はあなたに会いたい」の元になったパラレルものです。結末がまるで別のものになっております。

・本作は、2016年に執筆し非公開にしていた小説を改稿したものになります。どうせ再公開するならと、改めて内容を見直してよりいいものにしたいと思っておりますが、ストーリーは以前のものと大きく変わることはありません。従いまして、既読の方でお読みくださる方は、ネタバレや先の予想になるようなコメントは避けていただけますようよろしくお願いします。特に今回は、切実なお願いです! 

・「雪降る~」と「切なさ~」ともに未読の方は、
「切なさ~」→「雪降る~」の順にお読みになるのをオススメします!

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辛い恋を経験して、大人になった。
消えない痛みを胸に抱えて、少しは賢くなったつもりだった。

自分には恋愛などする資格はないと、あの恋で強く思ったはずなのに――。

大きな喜びもないけれど、大きく傷付くことも踏み外すこともない。
そんな毎日に満足していた。

けれど、どんなに躊躇してみせても気付いた時には落ちていた。

27歳になったばかりの春、あなたに出会って固く閉ざした心をこじ開けられる――。

癒えない傷を心の奥底に隠して生きる女
    *
その女の固く閉ざした心を溶かす優しい男
    *
女に癒えない傷を負わせた身勝手な男

一番切ないのは、誰ですか――?

※決して綺麗なお話ではありません。人間の醜さ満載です。

表紙は、簡単表紙メーカーを使用しています。

レビュー