「今日で夫婦ごっこは終わり。約束通り、手配した馬車で帰ってくれる?」
誰もが見惚れる甘いマスクとは裏腹に、冷酷非情と名高い陛下レウルは政略結婚を望む相手をことごとく切り捨て、愛というものに見向きもしなかった。
そんな中。十三番目の妃候補としてやってきたのは辺境の町出身のみすぼらしい娘ランシュア。
「君に与えるのは一週間。期日までに俺をその気にできなければ、城から出て行ってもらう。いいね?」
それは、“見定め”という名の断り文句。
俺は誰も愛せないし、一生妃を迎える気はない。そう思っていたはずなのに。
素直に政治的な理由ばかり口にする彼女の素顔が次第に気になりはじめ…?
「君の心が欲しくなった」
「俺に惚れるまで逃がしてあげない」
“この男は、過去も素顔もあまりにも危険だ”
*恋を知らないふたりのヒストリカルラブファンタジー*
《大人向け恋愛ファンタジーのため、レーティングマークつけております》
レビュー