星乞いのスターゲイザー

今宵は多くの星が降る。
多くの民が、あぁ綺麗だと声を揃えるがとんでもない。
あの星は、天宙都に逆らった星が墜とされているのだから。

俺は、かつてこの国最高位の星読視僧。
星を読み、未来を視る。
王への進言を赦された男。

今は国に追われる身だ。
逃げ延びた辺境の地で待ち受ける現実。
人心を惑わす迷信や因習。

星が降ることで得られる物と喪う物。
星乞いの生贄の為に、目隠しされた少女。
残酷な星の暗示。

死兆星が幾つも夜空から消え、この星の終焉が近づいている――。

妄想コンテスト第129回『星降る夜に』参加用書き下ろし。

Myriam Zilles氏によるPixabayからの画像を表紙絵・挿絵として使用しています。

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