志望動機、特になし。
安定した将来を得るべく文官を目指していたはずが、なし崩しで冒険者になってしまった青年イネス。
凶暴な魔獣がはびこる辺境の地にて、流れと勢いにまかせた彼の冒険者稼業が幕を開ける。
周囲の才能に心折られそうになりつつも、持ち前の小狡さと小手先の工夫で度重なる危機をくぐり抜けていく日々。
「何もかも知ったことか!好き勝手やってやる」
流されるままに直面する出会いと別れ。強敵との死闘。古代遺跡の神秘。
その漂流の果てに目にするものは…
※冒険者独特の名づけの感性に馴染み切れないイネス青年が、本人の意思とは裏腹に次々と妙な二つ名で呼ばれることになる話です。
※この作品は「カクヨム」でも公開しています。
レビュー