俺には将来結婚しようと誓い合った幼馴染みがいる。
だがそんな昔の約束なんて彼女は覚えていないだろうし、本気にしてもいないだろうと思っていた。
高校2年生の春、幼馴染みの少女【中野恵美】が、同じ学校に通うこととなり、俺の家で一緒に暮らすことになった。
文武両道、成績優秀、誰にでも分け隔てなく優しいと言うことで、瞬く間に学園一の美少女として有名になる。
そんな有名人と俺が一緒に暮らしていることは、誰にも秘密。
しかしなぜか俺の周りの女子達が気にして、チラチラ見てくるようになった。
「あんた、一緒に住んでるらしいけど、恵美と付き合ってるの?」
「え、違うけど?」
「そ、そうなんだ! じゃあアタシと付き合ってよ」
「無理。(家に)恵美がいるし」「(こーいちくん私との約束覚えててくれたのっうれしいっ)」
なんと恵美は、子供の頃の約束をバッチリと覚えていた。
しかも俺と彼女の両親は、俺たちをくっつけようと画策しているらしい。
果たして俺たちは、子供の頃の約束を果たすことができるのだろうか。
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