尽くし癖のある公爵令嬢のアコナ。
彼女は結婚式当日に姉に婚約者を奪われた上に、母親にかけられた呪いによって余命が1年になってしまう。
そんな窮地に現れた美しい青年ワルター。
優秀な魔法使いとしての功績を認められ、魔法伯として活躍する彼の正体は、花を食べる吸血鬼だった!
「君の花魔法が喉から手が出るほどに欲しい。俺には君が必要なんだ。結婚してくれ」
「私はワルターさんを利用します。だから、あなたも私を利用してください」
アコナは彼に呪いを解いてもらうために。
ワルターはアコナの特技である花魔法を目当てに。
利害の一致で結婚することになったふたりだが、共に幸せになることを誓う。
呪いの解き方が、禁忌を犯すという方法でも。
愛さないことを誓い合った夫婦が、あらゆる禁忌(例 深夜のデートや結婚前の添い寝)を犯してでも、長生きを目指して幸せになる物語。
レビュー