佐々木鏡石の小説一覧

小説家になろう

帰る場所をなくした貴族令嬢と辺境伯の、蜜蜂と蜂蜜にまつわる話

私――アニエス・アッカーソンの実家、アッカーソン家は伯爵家だ。だが、東方一の有力貴族として栄華を誇ったのも昔の話。私の戦乱と飢饉に見舞われた私の祖父の代で家運は大きく傾き、領地からは餓死者や領民の流氓が相次いだ。遂には爵位の返上を検討せざるを得ないところまで追い詰められた時、降って湧いたようにやって....
著者 : 佐々木鏡石
小説家になろう

記憶喪失になった悪役令嬢と、記憶喪失になった「彼女」に寄り添う王子の話

「君の名前はノエル・ハーパーだ」 「君は17歳だ」 「君は東方の平民の娘で、特例でこの学園に入ってきた」 「君は一ヶ月前、学園で大怪我を負った」 「君と僕とは婚約者だ」 彼から何度言われても、真っ白になった私の頭は何も思い出すことはない。 思い出そうとすればするほど、強かに打ち付けた頭の傷の痛みが....
著者 : 佐々木鏡石
小説家になろう

陰でギルドを支え続けていた剣聖、「お前の力はもういらない」と言われてギルドを追放される。「頼む! 戻ってきてくれ!」と言われてももう遅い

「もういらない」と言われ、ギルドを追放されてしまったひとりの男。 かつてのギルドマスターに「頼む、戻ってきてくれ!」と言われても、もう遅い。 情けなく懇願するかつての仲間を笑いながら。 剣聖は追放に至るまでの人生を振り返り始めた。....
著者 : 佐々木鏡石
小説家になろう

階段から突き落としたことを断罪する王子と、階段から突き落としたことには理由があると弁明する悪役令嬢の話

「アルシェラ・アルタミラーナ公爵令嬢! 君との婚約は破棄させてもらう! 新しい婚約者はここにいるクレア・ヴァレンタインだ!」 僕、第一王子ユリアンはとてもいい声と表情でそう告げた。 驚き、狼狽する悪役令嬢アルシェラに、僕は追い打ちを掛けるかのように言った。 「アルシェラ! 君がここにいるクレアを....
著者 : 佐々木鏡石
小説家になろう

悪役令嬢の心が叫びたがってるんだ

「アルシェラ・アルタミラーナ公爵令嬢! 貴様との婚約は破棄させてもらう!」 また、この夢か――。公爵令嬢アルシェラ・アルタミラーナは、学院の卒業式のパーティの席上で、婚約者であるロラン王子に婚約破棄され、覚えのない罪を着せられて断罪される夢を繰り返し見ていた。これは夢などではない、間近に迫った卒業....
著者 : 佐々木鏡石
小説家になろう

婚約破棄する王子と、婚約などした覚えのない悪役令嬢の話

「リーゼロッテ・グローリーデイズ公爵令嬢! 貴様との婚約はたった今、ここで破棄させてもらうぞ! 新しい婚約者はここにいるロレッタ・ゴールデンルーキーだ!」 「いや―――ッ! 私、あなたとは最初から婚約なんかしてないわ!」 学院の卒業パーティでそう宣言したスコット・ラブファントム王子は、婚約者であ....
著者 : 佐々木鏡石
小説家になろう

悪役令嬢の愚痴はとどまるところを知らない

「神様、私はタヌキの理解力の低さに絶望してしまいました。あなたは何故私をタヌキ語が喋れない身体に生まれさせましたか……」 『令嬢の湯』――それは東方の辺境の街に存在する人気スポットである。 そこの湯守の令嬢ダニエラは、昔は王都の有力貴族の令嬢。だが婚約者である王子に一方的に婚約を破棄された挙げ....
著者 : 佐々木鏡石
小説家になろう

されど悪役令嬢はタヌキに愚痴る

「人間はどうして婚約なんかするのかしらね……」 「タヌキと婚約したって仕方がないから」 『令嬢の湯』――それは東方の辺境の街に存在する、隠れた人気スポットである。 そこの湯守の令嬢ダニエラは、昔は王都の有力貴族の令嬢だったという。だが婚約者である王子に一方的に婚約を破棄された挙げ句、でっちあげの....
著者 : 佐々木鏡石
小説家になろう

「真実の愛に目覚めた」と婚約破棄した王子、悪役令嬢に「やっぱり女の私よりもあのオトコを選ぶのね!」と叫ばれ、全校生徒からホモ扱いされる。今更後悔してももう遅い。本当にもう遅い

「エレーナ・フォン・リヴレ! 君との婚約は破棄する! 僕は――真実の愛に目覚めたんだ!」 「あぁなんてこと――ッ! やっぱり殿下は女の私よりも、あのオトコを選ぶのねェ―――ッッッ!!!」 婚約破棄したタイミングで悪役令嬢にそう絶叫され、生徒全員からホモ扱いされることとなったリオン王子。安易に婚....
著者 : 佐々木鏡石
小説家になろう

「ここは○○村だ」勇者相手にそう言うだけの仕事なんて仕事じゃないと言われて村を追放されたので、寂れた村に移住して勇者大歓迎の村にします。今更戻ってこいと土下座されてももう遅い。

「ここは○○村だよ」――始まりの村と呼ばれる村で、勇者候補相手にそう声掛けをする仕事をしていたイナホ。ある日イナホは「勇者候補はカネのなる木」と言って憚らない悪徳村長に断罪され、勇者相手に稼がない無能はいらんと村を追放されてしまう。絶望と悔しさの果てに辿り着いた村で、イナホは美しい少女・シェヘラと出....
著者 : 佐々木鏡石