「あなたを愛する気はありません」と宣言したらなぜか溺愛が始まりました ~これは愛のない契約結婚。ですよね、旦那様。わかっております。ところでお名前をお呼びすると真っ赤になるのはなぜですか~
家族から虐げられる伯爵令嬢、マルグリット・クラヴェル。
彼女は、妹の身代わりとして敵対するド・ブロイ公爵家のルシアンのもとへ嫁ぐことになった。
「はじめに言っておく。お前を愛するつもりはない」
「はい! わたしもあなたを愛する気はありませんので、どうぞご心配なく」
「……」
「え、なにか変なこと言....