NINETEEN 〜 透き通る青春 〜

若者と大人のほろ苦くも爽やかな青春。エピソードごとに視点の変わる連作です。お気軽にどうぞ。

高架下の古アパート、深夜のコンビニ、アーケード街の文化教室、昔ながらの銭湯、傾きかけたラーメン屋、アート系専門学校などがある都会の下町が物語の舞台です。

夢見がちな19歳のアートを学ぶ若者達と、色々あって挫折した大人達が登場します。W主人公は危なっかしい超お人好し⋯⋯。心に傷を抱えていますがポジティブです。

 薺(なずな)は、服飾学科一年生の19歳。高校時代にいじめにあって一年ダブッた。不運に春、熱風邪を引いて一週間も休み、出遅れて友達ができず不登校気味に⋯⋯。

千速(ちはや)は、写真学科二年生の19歳。高校生の喧嘩を止めてあばら骨を骨折し、キャバ嬢の男から強請られ、人間不審に。さらに姉までが結婚詐欺に遭って⋯⋯?!

月見草の咲く雨の日に偶然出会った二人はすれ違いながらもお互いに刺激を受けて、やがて失った自分を取り戻しますが⋯⋯。

良かれと思ってしたことが裏目に出て、踏んだり蹴ったりの失敗ばかりする二人が、いつの間にか周囲の人々を幸せにします♪

〜サブキャラクター(+α)

・婚約者に逃げられた売れない職業モデル
・疲れた顔した喪男な雇われマネージャー
・クーデレで姉御肌な深夜のコンビニ店員
・ストーキングする引き籠もりのハッカー
・ワケありの飄々としたエロボケな書道家

などなど。+αたちは主人公二人を通し、補完関係の相棒を意外なところから発見して危機を乗り越え、仲良くなる流れです!

泣けてくるような酷い目に遭って苦しみ、やさぐれた人たちが普通に出て来ますが、全員が思わぬ相手から花束を差し出され、ハッピーエンドを迎えたらいいなと⋯⋯。

人生、そうそう上手くは行かないけれど、笑って泣いて、ほっこりするストーリー。

きんと冷えたレモネードのように爽やかで骨身に沁みるような読後感を目指します!

帰り道、いつも通らない路地裏に入ったら美味しい珈琲屋を見つける⋯⋯といった、下町の雰囲気に和んで頂けたら幸いです。

────作者より

※不定期更新で、完結できるか未定です。短編を考える感覚で、連載していきます。もしもお時間が許すなら、お楽しみあれ。

レビュー