俺の家に入り浸っている腐れ縁のセフレが、彼氏と別れた日にはエロエロになって甘えて来るんだが

──あの子の彼氏になれたらすぐにでもヤれる。
──彼氏や援交相手の家で寝泊まりするビッチ。
咲里之 星夏(さりの せな) という美少女について尋ねると、必ずと言って良い程にそう返される。
その噂通り彼女は色んな男子から告白されては付き合い、程なくして別れるを繰り返している。
故に男子から好奇の、女子から軽蔑の眼差し受けても仕方ないだろう。
星夏がそこまでする理由は、いつか好きな人と幸せな恋をするためという、どこか夢見がちなある意味で女の子らしい憧れだと、荷科 康太朗(はすか こうたろう)だけは知っていた。
何せ康太朗は星夏にとって唯一のセフレで、小学生の頃から同じクラスの腐れ縁だからだ。
中学生になると彼女は康太郎の住んでいる部屋に入り浸るようになった挙げ句、彼氏と別れた日には体を重ねるようになっていた。
世間一般から見れば異常な関係を康太郎が受け入れている理由はただ一つ、星夏に対して秘かな想いを抱いているからだ。
しかし星夏はそれを知らない。
告白したら自分も他の男と同じと思った彼女が二度と部屋に来ないかもしれない……そう考えて気持ちを塞いでいるからだった。
そうして続いていた二人の関係は、康太郎がバイト先で女子から告白された時に変わり出していく。…続きを読む

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