助けたはずの女の子たちに嫌われている俺、一人で生きることを決める ~でもおかしいな、あの時キミを救ったのは僕ですけど~

著者:在原ナオ

情けは人の為ならず。亡き祖母が言い残した言葉を信じ、目の届く範囲で困っている人を見捨てないことにした僕、橘彼方。そのおかげで人より大変な人生を歩んだが、少年は自分が助けた人たちの笑顔を見ることで心が満たされていた。だが理不尽はいつも唐突にやってくる。助けたはずの女の子たちに裏切られた少年は、もう誰も信じない青年へと成長を遂げていた。
親の再婚と同時に高校へ進学し、トラウマであるヒロインたちと再会する俺、椎名彼方。しかし彼女たちが自分の過ちに気づいた時にはすでに手遅れ。再会した彼方の印象が違いすぎて、かつての少年だと気づくことすらできなかったのだ。
「頼むからもう俺と関わらないでくれ」
雰囲気と口調、苗字すらも変わった青年は、彼女たちを冷たく突き放す。
これは手遅れから始まるちょっと変わった学園ラブコメディ。
ヒーローはもういない
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