社畜男はB人お姉さんに助けられて――

【書籍化 4/30】
 ブラック企業に勤める柳大樹は、終電間際の電車から降りると、階段で足を踏み外し落下してきた美人お姉さんを受け止め助ける。そのほんのすぐ後に高級マンションの前で鞄の中身をバラけた美女と再会。拾うのを手伝った大樹は、立ち上がった際に日々の激務のせいもあって眩暈を起こし倒れてしまう。
 目が覚めると、そこは美女――年上の若き美人社長である如月玲華が住む高級マンションの一室であった。シャワーを借りたり、昨晩の顛末を聞いている内にお昼の時間になり、そして餌付けされる――美人お姉さんが。
「美味しい! この家の乏しい材料でこんな料理作れるなんて!」
「これでも洋食屋の倅なんで」
 この日をきっかけに仲を深めていく社畜男と、若き美人社長。
「え? お金が貯まらないから転職が難しい?――なら、ここに住む? 家賃浮くでしょ?」
「もう早くそんな会社辞めなよ。ここにいる間は生活費心配しなくていいから――ね?」
「ま、まだ働かなくてもいいんじゃない? もうちょっとゆっくり休みなよ、ね?」
「いや、もう辞めて一ヶ月経ってますが」
「まだ、一ヶ月じゃない! あと、えーと半年、ううん一年ぐらいは休んだ方がいいわ!」
「長いわ!」
 普通に労働をしたい大樹と、家にいて(料理を作って)欲しい玲華の攻防戦が始まる――?
 これはそんな大人のラブコメディーである。
 ※あらすじ後半部分の到達までに、25万文字ほどかかります…続きを読む

レビュー