小説家になろう 『精霊の愛し子』は居るだけでいいのです。 「貴様との婚約を破棄する!! 『精霊の愛し子』という立場でありながらだらだらと寝ているばかりで!! 貴様なんぞ王妃に相応しくない」 目の前で、私の友人が婚約破棄の宣言をされていた。 「……王太子殿下は馬鹿なんですか? 『精霊の愛し子』というのはいるだけでいいんですよ?」 私の膝の上で頭を乗せて、.... 著者 : 池中織奈 2022.08.12 小説家になろう