小説家になろう 妹が「修道院には行きたくない」と泣くので、姉は婚約者を譲って自力婚活することにした 貴族は没落すれどもいまだ名を保ち、成金は勃興すれどもいまだ社会的地位を認められていない時代。新興ブルジョワ商の娘である「わたし」には、貴族の婚約者がいた。向こうの家の目当ては持参金、こっちの父の目当ては格式。当事者であるわたしと先方は、一度お茶を飲んだだけ。 多額の持参金を二回払う余裕のない父は、妹.... 著者 : 仁司方 2021.07.21 小説家になろう