エブリスタ もうすぐ消えるこの恋を、あの花火は静かに見ていた。 三ヶ月前に児童養護施設を退所したばかりの、大学一年生の佐藤風雅は、新たに生活環境が変わったことや、仲の良かった入所仲間とはもう話せなくなったことで、投げやりになりながら東京の自宅で生活を送っていた。 そんなとき、ふと、小学生のころ、理由と転居先を隠して転向してしまった少女、白鷺美雪のことを思い出.... 2021.06.10 エブリスタ