小説家になろう 真綿で包んで愛されて わたしと夫には共通の仇がいる。 共に両親を殺され、 その後は互いを支え合い生きて来た。 夫は仇の妻や娘を籠絡し、確実に仇の罪の証拠を調べ上げていく。 時にはその体を使いながら、わたしを裏切りながら。 それでもわたしは知らないふりをする。 夫の腕の中という真綿に包まれて。 わたしは夫の帰りを待つ。 .... 著者 : キムラましゅろう 2022.06.30 小説家になろう