小説家になろう だから、離婚しようと思います ティーゼ・ノーティックは五年前にノーティック公爵夫人になった。けれども夫であるイアンは五年の間一度も家には帰って来ず、結婚式もしていないから、顔を合わせたことは一度もない。ティーゼはもともと借金のかたに嫁いできたから、文句は言えない身分であるが――、いい加減我慢の限界だった。花の盛りは短いのである。.... 著者 : 狭山ひびき 2021.07.23 小説家になろう