ここの食べ物はマズい。栄養はある。
食の娯楽ってどうなっているのか、
と疑うレベルの残念な味。
前の世界で底辺編集者(40代独身、契約社員、収入僅か)をしていた俺が、
こちらの世界の“貧乏”貴族の長男として生まれ変わった。
しかし、出来の良い弟がいたことで、
もう用無しと家から放出され放浪中。
前の世界の記憶を頼りに
村や町や街を転々と日銭を稼いでいる。
たどり着いた街は大きいけど活気がない。
美味いというものへの興味がない。
入った店で美味い物作って、喜ばれ、
タダで数日泊めてもらって、また次の街か国へ。
今回もそんな気軽に考えていたのだが、
そう簡単にはいかなかった。
レビュー