にいづましょうぎ

※表紙イラスト&第一章~第三章挿絵提供:大福餅(山浦大福)様⇒https://twitter.com/daih033

 将棋を知らなくても、楽しめます。
 将棋を知っていれば、もっと楽しめます。
 でも、一番楽しめるのは、今から将棋を始めるあなたです。
 Written by 深山希様⇒https://twitter.com/GUQBGgexDZww58y

【あらすじ】
 新妻・園瀬香織(そのせ かおり)には夢があった。
 それは、愛する夫・修司(しゅうじ)との甘々の新婚生活。新妻ならば当然の幸福を、彼女は思い描いていた。
 だが。待ち受けていた現実は、あまりにも非情だった。彼女の他には誰も居ないリビングルーム。夫の帰りを独り寂しく待つ日々。居たたまれなくなり飛び出した先で、香織はついに涙を流してしまう。
 不倫相手に負けたのなら、まだ諦めもつく。
 よりによって、ただのボードゲームに敗北してしまうだなんて。
 妻である自分よりも夫を夢中にさせているもの。それは──『将棋』。
 そんなに面白いのか、そんなに魅力的なのかと思考を巡らせたところで、彼女はあることに気付く。
 自分が将棋について、ほとんど何も知らないということに。
 もしかして。自分が将棋の魅力を知って、その上で将棋を指せば、夫も振り向いてくれるんじゃないか?
 一度気付けば、彼女の行動は早かった。
 夫が通う、将棋道場へと向かう。目的は唯一つ、将棋を指すために。
 そして、何より。
 夫の愛を、取り戻すために。

【前書き】
 将棋入門者にとって、初段は遥か雲の上の存在に見えます。
 駒の並べ方・動かし方を知っている程度の主人公が、夫を振り向かせるために、少しずつステップアップしていく様子を描ければ良いなと思います。
 将棋をよく知らない方にも読めるよう配慮した内容になっております。
 どうかご一読いただけますとありがたいです。
 なお、続きはTwitterにて連載中です⇒https://twitter.com/shinya1120

※作中の局面図は、アプリの『ぴよ将棋』を用いて作成したものです。

レビュー