一寸の虫にも五分の幸せを

「俺達みたいなのには、そんな幸せすら許されないんですか、ねぇ?」 
・・・・・・

ブラック企業に勤める主人公・馬渡は、その日も終電間近まで働いていた。
ふと周りを見渡すと自分以外にも残っている人間が一人、同僚の副島さんのパソコンのモニターには栄養ドリンクのシールがびっしりと貼られていた。
何日も家に帰っていない副島さんは、今の案件が終わったら有給休暇を取り、幼い子供と一緒にキャンプに行くことを夢に見ていた。

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