悪役令嬢が真面目になりました

工場勤めをしているハルカ、今年で三十路に突入する現実を受け入れる事が出来ない主人公。毎日働きながら、趣味の小説を書いている。残業もあったりするが、物語を作る事が大好きな彼女は睡眠時間を削ってまでも、書く事に取り掛かる。そんな毎日を続けていると、やっと自分の願望を物語にした小説を書き終える事が出来た。主人公はヒロインでもあるルミン、そして五人の王子達、勿論悪役令嬢もいる。名前はラターニャだ。書き終わったハルカは、睡魔に吸い寄せられるようにベッドに入り眠りについた。自分が書いた小説の悪役令嬢に自分がなってしまう事実を知らずに、魂を持ったキャラクターが小説の世界へとはるかを閉じ込めた。目が覚めると、そこは見た事がない場所。そもそも世界観が違う事に気付く。鏡を見て自分の姿を確認するといつもいつも自分が悪者になってしまうラターニャになっている事に気付くハルカ。周りの男達はラターニャの事を悪役だと思っているようだ。かと言う私も、嫌いなキャラクターだったのだが、夢の中に吸い込まれるように、彼女の体に取り込まれてしまう。陰気臭いとか真面目とか色々言われた主人公のハルカはラターニャとして生きていく事になるのだが……
人格が変わったラターニャの様子を見ている男達は次第に見る目を変えてゆく。真面目でありながら、少し天然を炸裂してしまうハルカはどうなってしまうのだろうか。元の世界に戻れるのだろうか。そして新しい恋が始まる

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