紅い月夜に花束を

目を引く赤い髪。そんな見た目も相まって、この学校で彼を知らない者はいない。
とある噂のある高校で、その渦中の人が彼であることを、新入生は疑ってやまない。それは、入学式当日の朝に目撃したことに起因する。
彼には、想いを寄せる人がいた。人目も憚らず、愛を注ぐほどに溺愛している人が……その様子から、とても彼が噂に見合う人物とは思えなかった。けれど、そんな偏見はすぐに覆される。

ごく普通な高校生活を送っていた。そう見えていた。

赤髪の彼には、秘密があった。想いを寄せている彼女にも秘密にしていること。
ずっと秘密にしたまま、成し遂げたい目的があったのだけれど、それはとある人物の登場により、崩れていく。
彼の目的とは一体……そこに待ち受ける結末は…?

レビュー