元王宮魔導士は我が道を征く〜前に出たがる姫のサポートをしていたら無能と呼ばれ王宮を追放されたので、旧友たちと栄光を掴むことにした〜

「––貴様のような無能はクビだ」
その言葉で、王宮魔導士として姫に仕えていたアルフレッドは追放されてしまう。
今まで積み重ねてきたものを否定され、抜け殻同然となった彼の前に現れたのは魔法学園時代の友人だった。

差し出された手をとり、アルフレッドは再び立ち上がった。
こうして、一度全てを失った元王宮魔導士の物語は確かに動き始めた。

一方、姫はアルフレッドを失ったことで、次第に歯車が狂い始めていた。
自分がしでかしたことに気づいた時ときには、もう何もかも遅かったのだ。
戻ってこいと懇願しても、その声が届くことはなく。

––冒険者のてっぺんになる。
今度こそ、友人たちと思い描いた夢を叶えてみせる。
はみ出し者同士で集まったパーティー、ロードオブグロウリーで栄光を掴むと決めたのだから。

レビュー