インディアスにおける我が師についての簡潔な記憶

1514年キューバ。新世界(インディアス)の征服を進めていたスペインは、現地の統治を入植者に委任していた。
その結果、先住民に対する迫害や虐殺が横行し、多くの先住民たちが命を落としていった。

暴力と収奪の嵐の中、ひとりのスペイン人司祭が強い疑念を抱いていた。
「我々の行いは神の御心にかなうものなのだろうか?」

そんな中、司祭の所有する農場で「ささいな」事件が起こる。
事件を契機に司祭の疑念は一層深まり、そして――

・物語の都合上、宗教的要素が強く関わりますが、実在する特定宗教を批判または賞賛する意図はありません。
・わかりやすさを目的として、歴史的用語に正式ではない訳をあてている箇所があります。(エンコミエンダ→寄託地、など)
・公式「恐怖のチョコレート三題噺短編コンテスト」参加作です。
 ※参加要件は完璧に満たしているはずです。たぶん。

【セルフレイティング事由】
暴力・残酷描写: 直接的ではありませんが、暴力および残虐な殺人を強く示唆する表現があります。

表紙: Morguefile.com
http://mrg.bz/2e3858
http://mrg.bz/dbff3f

レビュー