傷物令嬢の最後の恋

著者:瑪々子

オーレリアには、こめかみに醜い傷がある。それは、魔剣の使い手である婚約者のトラヴィスを庇ったことにより、かつて負ったものだった。オーレリアは、幼い頃は治癒師としての将来を切望されていたけれど、周囲の期待に反してその能力は伸び悩んでいた。それに対して、トラヴィスはその優れた才能を開花させ、飛ぶ鳥を落とす勢いで名を上げていた。

トラヴィスの態度が少しずつ冷たくなっていく中で、オーレリアは、彼が婚約を続けているのは、彼女が負った醜い傷に負い目を感じているためだと言っているのを目の前で聞いてしまう。トラヴィスとの別れを選んだ傷心のオーレリアだったけれど、彼女の元に、かつては天才と呼ばれていた魔剣の使い手であるギルバートの家から、一人の少年が訳ありの縁談を持ち込んで来た。

「あなたにお願いがあります。僕の兄のギルバートを看取ってはいただけませんか?」

突然の申し出に戸惑うオーレリアだったけれど、ギルバートが死の床にあることを知り、家でも居場所を失っていた彼女は、必要としてもらえる場所があるのならと縁談を受けることを決める。

それまで心を閉ざして臥せっていたギルバートには、オーレリアと心を通わせるうちに少しずつ変化が起こり始め…?

ハッピーエンドのラブストーリーです。

(タイトルは変更の可能性があります)

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