俺が推しになる~不滅の最強エルフ姫に転生したので自由気ままに生き……られません。なぜか戦女神として崇拝されます~

しがないアルバイターの鈴木徹男には推しがいた。
彼女は月のように美しい銀髪のエルフ。
彼女はいかなる時も挫けず、凛とした佇まいで敵を容赦なく駆逐する。
彼女はVRゲーム【クロノ・クロニクル】にて、数千年を生きるNPCだった。
鈴木は彼女と肩を並べ、ともに戦いたいがためにゲームを極めに極めた。
そしてある日を境に——

「え、俺がレムリアたんになってる……!?」

散々やり尽くしたゲームの世界に、推しに転生していた。

「推しの赤ちゃん姿から見れるとか最高かよ……」

自分の姿を見て恍惚の笑みを浮かべるも、鈴木は重大なことに気付く。
愛した推しを汚すわけにはいかない。
自分が推し続けたのは、不滅の最強エルフだったのだ。
推しは推しであるべきなのだ。
それなら自分が頑張るしかない。

鈴木は自分だけが知るゲーム知識を活用して、無双すると決意する。
ただの凡人による、推しであり続けるためのロールプレイが始まる。
こうして鈴木の長い長い旅が幕を開けた。

※ファンタジー要素が濃厚です。楽しんでいただけたら幸いです。

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