沈黙

著者:鈴音さや

無事に就活を終えた俺は、学生時代最後の夏休みを迎えた。バイトの休みを利用して北海道を周遊し、帰宅した俺に待っていた大事件。

自分の弱さと、狡さと、欺瞞に否応なく向き合わされていく中で、俺の出した答えは保身と嘘と偽善だった。
取り返しのつかない行いの結果を抱えて、嘘を重ね、そしてただ沈黙する。
いくつになっても、どんなときでも。決して誰にも話せないことがある。俺の罪、俺の償い。そして彼との約束。

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