余命幾許も無いワシ。最愛の孫娘が、エンディングで断罪ざまぁされる悪役令嬢だった事に気付いた件。どうするワシ?

著者:青木紅葉

平成の世に生を受けた「木島大地」だが、何が起きたのか気付いた時には終戦間近の激動の時代に「田中昭三」として転生していた。
訳が分からないなりに、必死に生き抜き、前世の知識を何とか活用し築いた富。
このまま穏やかな老後を迎えるかと思っていた時に訪れた悲劇……。
息子夫婦を失った昭三は、忘れ形見である孫娘の「田中葉月」を引き取り、その富と愛情を惜しみなく注ぎ続けた。

それから数年、飛び込んで来た、とあるニュースに昭三は驚きを隠せなかった。
そして気付いた。
この世界が、前世で人気のあった、様々なメディアミックスを果たした、ある乙女ゲームの世界であることに。
さらに、そのシナリオ通りに行くのなら、自分は葉月が高等部入学直前に命を落とす事に……己の死がきっかけで葉月の暴走が始まる事に……そして、暴走の果てが家の破滅だという事にも……。

残された時間は少ない。昭三は己が死んだ後の妻を、葉月をどうやって守っていくのか……!

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