第七王子ノアは、転生者だ。前々世では剣聖、前世では賢者として、大活躍していた。
だがそのせいでずっと働きづめにされていた。もう英雄なんてうんざりだ!
ノアが死んで目覚めると、今度は王子として生まれ変わっていた。
高い魔法の才能と、剣聖の剣術の実力を秘めていたいたが、また忙しい日々を送りたくなかったので、ノアは全身全霊をかけて無能のフリをした。
そして、15歳の誕生日。スキル鑑定によって無能であることが判明(実は隠蔽スキルで隠していただけ)。
晴れて追放されたノア。父より温情として与えられたのは辺境の領地。
そこで第二の人生を楽して過ごしてやる!と意気込むノアだったが、彼は知らない。
実はその領地は、人が住めないとされる魔の森のなかにあったことを。
そしてこの世界が前世、前々世と比べて未来の世界で、人間達のレベルが下がっていたことを。
ノアが森でモンスターに襲われていた女の子を助けたことをきっかけに、彼の有能さがバレてしまう。
「フェンリルを一撃で倒すなんて、さすがノア様!」
「どうしてこうなったぁああああああ!」
一方で、王家もまたノアの有能さに気付いて、彼を取り戻そうとやってくる。
「来るのが遅えんだよぉおおおおおお!」
そう、そのときにはすでに、ノアは魔の森の領主として、領民からあがめ立てられていたのだから。
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