小さな同級生が気付いたら通い妻になってました。

著者:ひるねこ

 高校一年生となった芦原悠斗(あしはらゆうと)は日課のランニングの最中、普段であれば通り過ぎるだけの公園で、入学してすぐに可愛いと話題になった東雲美羽(しののめみう)を目撃する。
 どこか寂しそうにしている小柄な姿に声を掛けようと思ったが、トラブルが起きなければそれでいいと何もせずに様子を見るだけにした。
 それから約半年が過ぎ、些細なきっかけから話すようになった美羽と仲を深め、雨に濡れた美羽を家で雨宿りさせる事となった。
 ただの話し相手、それだけだったはずなのに――

「お願い。芦原くんの家で過ごせるお返しに、料理を作らせて?」

 力不足によって願いを叶えられなかった男の子と、力不足によって期待に応えられなかった女の子が、少しずつ、少しずつ心の距離を縮めていく。

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